友人がオーダーメイドしたロードバイクのカラーデザインを担当させて頂きました。
完成した自転車を写真で紹介してみたいと思います。

フレームの制作は「自転車工房エコー」様が担当されました。

「自転車工房エコー」様

なお、掲載にあたり、オーナーである友人D君の許可は頂いています。

また、デザインの流れやコンセプトに関して自分用の備忘録的な意味合いも含めてまとめてみましたので、これから自転車のオーダーメイドをしようかと思っている方のデザインの参考になれば嬉しいです。

【 自転車カラーデザイン備忘録 】
http://www.arteporto.net/archives/53601453.html


今回完成したデザインはシンプルではありますが、実はそれはとても難しいことでして。
いろいろな要素をまとめ、取捨選択し、そぎ落とし、「意味のある要素」だけを残した結果が本当の「シンプル」ということがデザイン備忘録を読んで頂ければお解りになるかと思います。
かなり苦労しました。楽しかったですけどね!


では写真をペタペタと。


全体像。ツーリング車ということで前後キャリア装備です。
日暮れ前で慌てて写真撮影したためか、オーナー氏がフロントのクイックを左右逆にはめてしまっていますが、ご愛嬌w
私も今気づきました(^_^;)
危ないので絶対いけません。 


真横から。赤色がかなり深い色なので、順光だとあまり鮮やかに感じませんね。
曇りの日や室内だと漆器のような黒に近いほど暗い赤色に見えます。
ところが・・・。


太陽光の角度に対して斜めから見るとこんなに鮮やかなんです。
見る角度と光で千変万化する深い赤です。
色指定時の色見本を見て、アルファロメオのロッソアルファ的な色合いをイメージしていたのですが、車と違って「面」ではなく「線」に近い自転車。
しかもパイプが細くて丸いため反射の面積が小さくてどうしても暗めになってしまうんですねー。
でもその分どこか和風なイメージが出て面白い色になりました。
とても綺麗な色です。
オーナーのD君は部屋では着物来て煙管で煙草ふかすような人なので、ある意味和風っぽくて良いのかもしれませんw 


「デザイン備忘録」でも説明していますが、フレームの赤色はフロントフォークから発生した力の流れがダウンチューブを経てチェーンステーからリアエンドへ抜けてゆく力の流れをイメージしてデザインしています。
また、リアエンドとヘッドチューブのラグの金色の意味も「デザイン備忘録」を参照して頂ければと思います(リンクは当記事の冒頭にあります)


フロント周囲。ラグの塗り分け難しそうなのに綺麗に仕上げて頂きました。


リアエンドの金色。
この金色によってデザイン的な全体の緊張感のバランス取りを。
同時に力の流れの向きをコントロールしています。


「TADA」エンブレム。自転車工房エコーの店長さんである唯さんのロゴは塗装ではなく立体にして頂きました。
これはオーナーのD君のこだわりです。
冗談でロゴを金色にしょうという案があったのですが「ヤツメウナギみたい」でキモイのでやめましたw 


今までの写真は夕暮れ前の写真なので、ホワイトバランスを修正したものを1枚。
こうしてみると太陽の位置と光で赤色が全然違うので観ていて飽きませんw


夕日が沈む直前。
山の中のダムで撮影したため、この後数分で太陽が山の陰に隠れてしまいました。
ツーリング車は黄昏がよく似合いますねー。
旅に出たくなってきます。


最後にフォーク周り。この角度だと赤色がめっちゃ鮮やか。


ということで、人生初の自転車のカラーデザインでしたが、とても興味深い体験をさせていただきました。
発注してくれた友人D君と、フレームを作って下さったエコーの唯さん、そして塗装職人さん本当にありがとうございました!